I-O

プロジェクトマネジメントの権威”トム・デマルコ”によると、ほとんどのプログラマは年に1冊の本(参考書)も読まないそうだ。
(著書の”Peopleware”のどこかに書いていたと思う。書籍は手元にあるが、出典元を探すのが面倒だ。残念ながら、紙の書籍には索引があるが、検索機能は無い。)

それにより、どういうことが起こるのか。

使用するプログラミング言語の基本的な構文さえわかれば、ある程度の業務システムは、”力ずく”で実装できる。
実装できてしまうが故、それ以上の鍛錬、INPUT(参考書を読むなど)を怠る。
以後、成果物の品質が、”自分が知っている範囲、もしくはチームのメンバーが教えてくれる範囲”の技術水準で実現可能なレベルに固定される。
(流れ作業で高品質なOUTPUTができる、精密な金型のような集団なら問題ないが。)

それでは、新たな技術分野への追従、働き方改革による生産性の向上などの時代の流れに追いつけない。

参考書と聞くと難解だ、読むのに時間がかかると懸念されがちだ。
そんなことは無い、分厚い聖書のような原典(鈍器として利用もでき、殺傷能力がある)ではなく、読みやすい薄い本(叩いても良い音がするだけだろう)でも十分な効果が期待できる。

良い音がする本として、私からは、”リーダブルコード”をお勧めする。
チームに加わる新入社員には、”リーダブルコード”を必読としている。
本誌の内容を心に刻み込めば、チームメンバーに多大なストレスを与えない、最低限の保守性を確保したOUTPUTを期待できる。

私の右隣に座っているK氏は、休日にRoadstarで数百キロ走る。
新車を5年で買い取り価格0円にするつわものだ。
とても、休日に参考書を読む余裕は無い。
(このご時勢、休日に無給で勉強を強要することはできない。時代の流れに反している。)

そんなK氏には、プロジェクトのスケジュールに余裕を持たせて時間を確保し、業務時間中にリーダブルコードを読ませた。
するとどうだ、K氏のOUTPUTが、エレガントとは言わないが、リーダブルになった。
(ピカソの抽象画から、ラッセンのイルカ画の複製のように!)
投資以上のリターンがあったのだ。

<まとめ>
・INPUT無しに、OUTPUTの質は変わらない
・変化(改善)には余裕が必要である
・(こんなブログを書いている余裕は、今の私には無い)

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