2019年3月27日 / 最終更新日 : 2019年3月15日 tadano_bloguser ブログ

固定概念の崩壊

みなさん、バスケットボールはお好きですか？
私は高校１年からバスケ部に入り、その後実業団にも所属し、４０歳になる現在でも県リーグに登録して現役続行中です。
何だかんだでバスケが楽しいと思えているので、引退はしていない状態です。

さて、皆さんが思い描いている｢バスケットボール｣とはどんなものでしょうか？
・華やかなダンクシュート？
・電光石火の即効でレイアップシュート？
・地味にディフェンスがしんどい競技？

色々と思い浮かぶと思いますが、とりあえず、バスケ経験者も未経験者も知らない人は居ないであろうスポーツ｢バスケットボール｣についてお話したいと思います。

バスケ経験者ならコーチや監督に教えられた事があると思いますが、
｢バスケは効率よくゴールを決めないといけない。｣
という言葉。
つまりは、スクリーンプレイやオフボールムーブメント(ボールを持っていない人の動き)が重要で、
“如何にゴールの近くでノーマークになり、高確率でシュートを決められるか？”
が重要であるという事です。
シュートを打つ回数は１試合当たり大体決まって来るので、
高確率で決めた方が相手より多く得点が出来るので、試合に勝つ！という事になり、
逆に言うと、相手のシュートを沢山防ぐと、相手の得点が伸びないので、勝つ確率が上がるという事になります。

それでは、以下のシチュエーションの場合、皆さんならどの様なシュートを打ちますか？
※自分が攻める方向は｢左｣とする。

これは、みなさんご存知の｢ノーマーク｣というシチュエーションですね。
色んな考えがあると思いますが、上述の通り、ここは確実に｢レイアップ｣か｢ダンク｣で２点を取りに行くのが最善だと思います。
自分も、長い経験の中で教えられた事は、確実に２点を取る事ですし、
このシチュエーションなら、私の娘や息子にも、確実に２点取るプレーを指示します。

しかし、今から５年程前から、この固定概念を覆すチームが現れました。
しかもＮＢＡという世界最高峰のリーグで！
その名も
｢ゴールデンステイト・ウォーリアーズ｣※ＧＳＷ
です。
年俸４５億円のリーグの絶対的エース｢ステフィン・カリー｣や、幾多のＮＢＡ記録を持つ｢クレイ・トンプソン｣
等で構成されたスーパーチームです。
ちょっとググッてみれば分かりますが、このチームのスタメン５人は全員オールスター選手です。
一部ファンからは｢チートだ！｣とか｢そんだけのメンツなら優勝して当然なので、リーグが面白くない。｣
など、色々言われておりますが、私はこのチームの大ファンなので、大変楽しませて頂いております。

とにかく、黙って以下の表を見て頂きましょう。

７０年以上あるＮＢＡの歴史の中で、１位～４位までカリーとトンプソンで独占！
カリーに至っては、鬼の様な成績ですね。
生涯で１０本成功が１試合でもあれば凄い事なのに、カリーは１１本成功を４試合もしています。

等という様に、このチームは３ポイントシュートを戦術として多用します。
なので、このチームの場合、先程の問題で｢どういうシュートを打ちますか？｣に対しては、
“迷わず３ポイントシュートを打つ！”
と回答します(笑)
外したらどうするの？
と良く記者から質問されていましたが、外した場合は、
“自らリバウンドを取り、別の人にパスをして、その人が３ポイントシュートを打つ！”
と回答しています(笑)
もう意味が分かりません。
今まで習って来た事を完全に覆しています。
ちなみに、このチームは、スタメン５人全員が３ポイントシュートが３５％以上という驚異的なスタッツを持っています。
※試合の途中にフォワードやセンターを下げて、３ポイントシューター５人にする｢デス・ラインナップ｣も多用。
カリーに至っては、３ポイントシュートの成功率は４５％でリーグトップクラスです。
つまりは、２点より３点を決めた方が、ポイントレシオが１.５倍なので、効率が良いという事になります。
理論上は｢そら、そうやけど…。｣となりますが、実際にプレイするのは相当困難だと思いますが、
｢このチームなら出来る！｣と思った監督の作戦が的中している状態が５年も続いています。
※ちなみに、ＧＳＷの監督ですが、現役時代は、マイケル・ジョーダンのチームメイトであり、有名な３ポイントシューターでした。