ケープハイラックスのすすめ

突然ですが、みなさんは、ケープハイラックスをご存知ですか?

布?油?高級品?いきもの?はやく走りそう・・・?文字だけ見ると色々なものを想像するでしょう。

 

正解は、ずばり哺乳類の動物です。

 

分類学上は哺乳綱 イワダヌキ目 イワダヌキ科 ハイラックス属に属する種ですが、現生しているハイラックス属では唯一の種類がケープハイラックスです。

分類を聞いても、イワダヌキそのものがあまりピンとこない方が多いのではないでしょうか。

つまるところ、似ている動物でたとえるには少々むずかしい動物なのです。

 

私がはじめて見たときの印象は「モルモットとウサギを足して2で割って、ずんぐりむっくりさせたタヌキ」でした。

それもそのはず、歯だけでもネズミ・サイ・カバの特徴が混在しており、骨格はサイ、前足の骨の一部はゾウ、内臓の構造はウマに近いという、動物園の人気者をひとりじめしたような特徴をあわせ持つ動物です。

最終的にはゾウにDNAの特徴が近い、ということで分類はまとまったようなのですが、もう何がなんだか分かりませんね。

 

私は、動物の分類や生態を知ることが大好きで、ケープハイラックスのようなややこしい分類の動物が同じ哺乳類にいるということを考えただけでわくわくします。

どんな進化の過程をたどったのか。どこから枝分かれして今の分類に行き着いたのか・・・。

 

そろそろケープハイラックスがどんな風貌をしているのかが気になってきたでしょう。

こちらが私のデータフォルダの中のケープハイラックスです。

これは2月に行った大阪の天王寺動物園で撮りました。じゃじゃん。

 

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か、かわいい。視線をそらせない・・・!

それに、何匹いるんだろう・・・。

アフリカ大陸や一部の中東地域に生息しているケープハイラックス、もともと体温調節のために仲間どうしで岩場に身を寄せ合う習性があるそうですが、寒さもあいまってさらにあたたかそうに見えました。

 

パッチリとした目。それから、みゅっと上がった口角。(「キュッと」ではなく、あくまでも「みゅっと」という表現が適していると思っています。)それでいて、実はするどいキバをもっているケープハイラックス。

ギャップと一言で言うにはあまりにも魅力的なケープハイラックス。

みなさんも、動物園に行く機会があれば注目してみてください。

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