父とデート
少し前の話になりますが、ゴールデンウィークに父とこんぴらさんに登ってきました。
というのも、その時期に私がウォーキングにハマっており、とにかく軽く運動したかっただけなのですが。
父は毎週末、車で自分のお気に入りスポットに行ってウォーキングをしているのでサクっと誘うことができました。
「こんぴらさん」と呼ばれている金毘羅宮は参道入り口から本宮まで石段が785段、奥社まで行けば1368段という長い石段が有名な神社。
私はそれまで本宮付近まで車で行って奥社まで歩く、という裏技しか使ったことがなかったので入り口から歩くのは初めてでした。
始めは父と出店を覗いてああだこうだ言いながら意気揚々と石段を登っていたのですが、5月頭といえどその日はとても天気が良く、思いのほか早く奪われていく体力…。
コロナ禍ということもありマスクをしていたため酸素が薄く、アスリートのトレーニングを思わせる過酷さ…。
何度か休みながら登っていたのですが、途中から父が猛ダッシュで石段を駆け上がり始めました。
私は一定のペースで登っていたので、少し上で待っている父に時間差で追いつくと父はまた私を置いて駆け上がります。
そしてまた少し上で私を待って、を何度か繰り返しました。
上で待っている父の息の上がり方がだんだん尋常じゃなくなってきたので「何でそんなことしてるの」と聞くと「早く上がれば待ってる間少し休憩できると思って」と両膝に手をつき、息も絶え絶えに言っていました。
二人でその場で大笑いしてより一層体力が奪われましたが、その後は私と同じペースでゆっくり登りました。
無事本宮に着き、一通りお参りをして奥社まで行くか相談しましたが、父がしんどそうに見えたのでその日は帰ることにしました。
下りているときに「せっかくだからやっぱり奥社まで行きたかったな~でもお父さんがしんどそうだからな~」と言うと「全然しんどくないし!お前がしんどそうだから合わせただけだし!」と明らかに疲れた顔で言っている父を見て、今度はどれだけ嫌がられても絶対奥社まで一緒に行こうと決めた私でした。
昨年還暦を迎えた父ですが、TikTokで面白い動画があると私に見せてきたり、カラオケで「香水」を歌ったり、とても若々しくて、私はそんな父をいつも誇らしく思います。(もちろんそこだけじゃないですが!)
デニムに白Tシャツがよく似合う父とこれからも色々なところに出かけたいので、一日も早いコロナの収束を願うばかりです。
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