ツユクサ

道端などでよく見かける何気ない可愛い花。
朝露を受けて咲き、昼前にはしぼんでしまうことから「露草」と名付けられたとも聞きます。初夏から晩夏に咲く涼やかな紫色の花で、昔からその花汁は友禅染の下絵の輪郭線を描くのに使われるそうです。
万葉集(当時は「つきくさ」と詠まれた)には恋の歌題で登場します。この儚くも可憐で美しい「つゆくさ」はカタカナよりはひらがなが似合いますね。

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ところが、この「ツユクサ」一見、か弱そうに見えて、その生命力たるや実に恐るべきもの。路地や畑のいたるところに群生し、なかなかしつこい害草でもあるそうです。
抜こうとするとポキポキ折れてしまい、その折れた茎から再生します。また、根の先に次世代の種を残し、地上の茎を抜かれても地中で生き延びるという巧みな技の持ち主。
普通の雑草は干し草を有機肥料として使ったり根を地盤固めに使い役立つこともありますが、ツユクサは地盤を緩めてダメにしてしまいます。
並みの除草剤では殆ど効き目が無く、強い薬は畑の作物に悪影響が有りそうで怖くて使えません。
ツユクサには甚だ気の毒な話ですが、畑作業者にとっては『目の敵』となっています。
この草と静かに格闘しながら「人の有り方」と対比し、妙に哲学的な気分を味わいました。
以上

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