私の父親はシステムエンジニアでした。

今も昔もシステムエンジニアは忙しい職業の様で、私が小学生の頃は家に仕事を持ち帰ったり、朝方に仕事から帰ってきたり、といった事がよくありました。
家で仕事をする時は、プログラムやデータをプリントアウトしダンボール箱で持って帰っていましたので、その紙の束を見て、なんとなくですがコンピュータがプログラムで動いているという事を知ったりもしました。
また、システムエンジニアになる以前は電気屋で電化製品の修理などをしていたとの事で、家にある電化製品が壊れても自前でさっと修理をしていました。

この様に父は筋金入りのエンジニアでしたので、それを見ていた私も必然的に電気機器やコンピュータ関係に興味を持つことになりました。
小学生の頃から、電気製品を分解してみたり（修理ではない）、家にあったパソコンを触ってみたりと、色々と父のまね事をしていた覚えがあります。

それぐらいの頃には、父と同じようなエンジニアになりたいという思いは持っていました。
その目標に向かって紆余曲折ありつつ進んできた結果、現職のシステムエンジニアにたどり着く事ができました。
今思い返せば、早い時期から好きなものと将来の目標を見つけられたのは、父のおかげだと思っています。

そして今、私の息子も誰を見てなのか電子機器やパソコンに興味を持ち、将来エンジニアになりたいという目標を持っています。
彼の場合はロボットを作りたいという目標ですが、少し形は違えどエンジニアを目指すという事で、見事に前の二世代を引き継いでしまいました。
電子機器やパソコンを扱うという部分は同じですので、父（息子にとってはおじいちゃん）は孫と話が合うのがうれしい様ですし、息子も何でもできる（様に見える）おじいちゃんを尊敬している様です。
あとは近い将来、息子がちゃんと目標を叶えられるかどうか、父も私も楽しみにしているところです。